雑食DIY

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剣客商売 / 池波正太郎

1巻から読み始めてみました。

止まらなくなりました。

番外編等を含めると、20巻程度になるのでしょうか。
現在5巻目。

江戸時代中期を舞台に、粋な老剣客とその息子(こっちは堅物)の活躍を描いている。
この二人の周りにも、魅力的な登場人物が多い。
また、敵役として現れる剣客も、いい味を出してる登場人物が多く、飽きさせない。


まず、池波正太郎の文体にハマりました。
いい味のある日本語です。コレは万人にオススメしたい。


脚本家でもある人だからなのか、とにかく行間で読ませる所が多い。


多分「読むだけ」であれば、かなりテンポよく読み進める事ができるはず。
なんですが、その行間に色々詰まってるわけです。


特に顕著なのは会話の場面。
セリフ自体はそれほど多くないんですよ。
1行以上使うセリフがほとんどない。ほぼ一言、二言で終わる。


文字数にしたら5文字程度で済むようなセリフなんですが。


読むだけ、であれば1秒かからないようなところで5秒は間をとる読み方に、自然になってしまう。


こうなってくると、結構危険な領域です。
自然に顔がニヤけてくる。


電車の中で読むのが少し苦しくなってきました。

剣客商売 一 剣客商売 (新潮文庫)

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