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その言い方が人を怒らせる―ことばの危機管理術/加藤重広

言葉の厳密な用法についての研究書とでも言えばいいんでしょうか。
改めて、日本語をちゃんと使う事って難しいものだと思えます。
普通に使う分にはここまで考える事はせず、自然に判断して使い分けているのでしょうが。


何が「怒らせる」のかについては、やはり、話し手と受け手の位置関係が重要です。
日本語は、語学的な用法の複雑さももちろんですが、その裏に重要なものが隠れている事が多いという意味で特殊な言語かと思います。
この「裏の意味」的なものが、言い回しとその場の話し手と受け手の位置関係によって、色々な方向に捉えられてしまう。
話し手も受け手も人間ですから、その時の立場によって感情も変化します。


言い方一つで相手を怒らせてしまう事がなくなる事は、今後もないと思います。
ですが、言い方一つでその確率を減らす事ができるのもまた事実。
オフィシャルな場面で話をする機会が多い方は、読んでおくといいかもしれません。

その言い方が人を怒らせる―ことばの危機管理術 (ちくま新書)

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